みなさん、こんにちは。いもむし・むいむいです。今回はウズベキスタン-トルクメニスタン間 陸路での国境越えについてご紹介します。
ウズベキスタンとトルクメニスタン
ウズベキスタンとトルクメニスタンはともに中央アジアにある国です。
ウズベキスタンは「青の都」サマルカンドをはじめ、ブルータイルのモスクなどが観光名所となっています。日本からは成田からウズベキスタン航空に乗るか、アシアナ航空で韓国の仁川経由で首都のタシケントまで行けます。
トルクメニスタンは世界最強と呼ばれる日本のパスポートをもってしても観光にはビザが必かつ基本的にツアー会社を通さないといけないという制約のある国ではありますが、観光に行かれる場合は、砂漠のど真ん中にある地獄の門や首都アシハバードに行かれる方が多いかと思います。
空路だと、日本からタイのスワンナプーム、マレーシアのクアラルンプール、ベトナムのホーチミン又はトルコのイスタンブール経由で首都のアシハバードまで行くことができます。
ただ、ウズベキスタンとトルクメニスタンは南北に隣り合って位置していることから、陸路での国境越えが可能です。
ウズベキスタン-トルクメニスタン間の国境
ウズベキスタン-トルクメニスタン間の国境は以下の通りです。(いずれもトルクメニスタン側の地名の記載)
- ダショグズ(タシャウズ)
- ファラップ
- クフナウルゲンチ
今回はダショグズ経由とファラップ経由の国境越えについてご紹介させていただきます。
ヒヴァ→ダショグズ
ウズベキスタンのヒヴァで1泊した後、1時間程度車に乗ってウズベキスタン側の国境に行きました。
国境での手続きの流れは以下の通り(2024年9月現在)で、1時間ちょっとでトルクメニスタン側の国境の門を出られました。早い時間だったせいか混んでいなかったので、比較的短時間で手続きを終えられたと思います。
- ウズベキスタン側の国境の門番にパスポートを見せる
- 国境の門に入ってすぐの建屋で荷物の保安検査を受ける
- パスポートコントロールでパスポートを見せ、出国のスタンプをもらう
- 建屋を出たところからバスに乗る(5000ウズベキスタン-スム、トルクメニスタン-マナトでの支払いも可能)。乗車時間は5分くらい
- 建屋に入り、入国審査の書類を書く
- パスポートコントロールにパスポートと入国審査の書類を提出し、書類をもらう
- BANKと書かれた窓口に、6.でもらった書類を提出し、VISA代80ドルを支払う
- パスポートコントロールに、パスポートと7.でもらった書類を提出し、パスポートにVISAを貼ってもらう
- コロナの検査を受ける(両鼻の奥を綿棒で拭われます)
- 荷物の保安検査+手荷物のリュックサックの中身を見せる
- トルクメニスタン側の国境の門番にパスポートを見せ、門を出る
パスポートを見せる機会は非常に多く、1, 3, 6, 8, 11以外にも、4のバスに乗る前にパスポートとトルクメニスタンの招聘状をトルクメニスタン側の係(兵士のような出で立ちでした)に見せました。トルクメニスタンの招聘状は日本出国前にツアー会社が手配してくれました。
4のバスは定時運行ではなさそうで、バスが満車になったくらいのタイミングで乗車料を払い、出発するという流れでした。タイミングが悪ければ待たされる可能性もありそうです。
5の入国審査の書類ですが、おそらくトルクメン語で書かれていました。基本的に5の段階でトルクメニスタン側のガイドと合流できるはずなのですが、合流できなかった場合は他のツアー客のガイドや周りの方に聞きながら内容を埋めることになります。
書く内容としては、名前、パスポート番号、国籍、出国した国と入国する国、所持金(各通貨について書く)などでした。
私のケースではガイド側にトラブルがあり、合流できたのは8.の段階でした。5~7の段階では他のツアー客のガイドに手助けしてもらい、私のガイドともコンタクトを取ってくれました。入国審査の書類については、こちらから見せた旅程を基に代筆してもらいました。
この例はかなりラッキーで、基本的には入国審査の書類は自分で書くものですし、ガイドとのコンタクトは自分の携帯から行うものです。その時使っていたSIMカードが電話非対応のものだったのですが、自分の携帯から電話できるようにしておくべきだったと反省しました。
また、旅程や招聘状など紙の状態で提示する機会が多かったですので、デジタルの時代といえど、旅程や招聘状を印刷したものを必ず持っていきましょう。
ファラップ→ブハラ
トルクメナバード空港から30分程度車で走り、トルクメニスタン側の国境(ファラップ)に行きました。
国境での手続きの流れは以下の通り(2024年9月現在)で、ウズベキスタン側の国境の門を出るのに3時間くらいかかりました。
- トルクメニスタン側の国境の門番にパスポートを見せる
- バスに乗る(5トルクメニスタン-マナト, スムでの支払いは不可とのこと)。乗車時間は5分くらい
- 建屋に入り、出国審査の書類を書く
- 手荷物の保安検査を受ける(バッグの中身までは見られませんでした)
- パスポートコントロールにパスポートと出国審査の書類を提出し、出国スタンプをもらう
- バスに乗る(5トルクメニスタン-マナト, スムでの支払いは不可とのこと)。乗車時間は5分くらい
- 別のバスに乗り換える(10トルクメニスタン-マナト)。乗車時間は5分くらい
- ウズベキスタン側のパスポートコントロールで入国のスタンプをもらう
- 手荷物の保安検査を受ける(税関申告するものを持っていなくても受ける必要あり)
- 5分程度歩き、ウズベキスタン側の国境の門番にパスポートを見せ、門を出る
出国審査の書類はヒヴァ→ダショグズの5.で書いたものと同じものです。他のツアー客のガイドや周りの方に聞きながら内容を埋めることになります。
私のケースではトルクメニスタン側のガイドとは2の手前で分かれていたので、入国審査の書類は地元の方が書いたものを見せてもらいながら、分からないところは尋ねつつ記入しました。私は片言のロシア語で教えてもらいましたが、もしかしたら英語が通じる方もいるかもしれません。
ファラップからの国境越えは3時間かかったのですが、主な要因は以下のように考えています。
- バスの待ち時間(6のバスが来るのに30分くらい、7のバスの出発に15分くらい)
- ウズベキスタン側の国境が開くのを待つ時間(ウズベキスタン→トルクメニスタンは受け付けていたのに、なぜかトルクメニスタン→ウズベキスタンが閉鎖されていた。国境が開くのに30分くらい待った)
ヒヴァ→ダショグズと比べ、バスに乗る回数が多い+ウズベキスタン-スムが使えないことが多いので、小額紙幣でトルクメニスタン-マナトを残しておくことをおすすめします。
3回乗ったバスのうち、2と6のバスはヒヴァ→ダショグズのバスと同じような感じで、7のバスはヒヴァ→ダショグズのバスの後ろに木製のリヤカーのようなものが付いており、そこにスーツケースを積んで運ぶ仕様でした。
バスを待つのが嫌な場合、歩いて次のバスを捕まえるor国境に向かう手もありますが、特に6のバスの路線は道が舗装されておらず、スーツケースの車輪が転がらないくらい道が悪かったです。7のバスの路線は道が舗装されていたのでスーツケースを引いて歩くこともできそうでした。2のバスの路線の道路の舗装状況は6と7の間くらいだったかと思います。
なお、居合わせる人にもよるかもしれませんが、バスの乗り込みやウズベキスタン側のパスポートコントロールは列に並んだりすることなく、我先に進もうとする人が多かったので、周りに押し負けない強さも大事です。
ウズベキスタンに入国してからは、車で1時間半くらいでブハラに着きました。
最後に
ここまでウズベキスタン-トルクメニスタン間の陸路での国境越えについてご紹介しました。国境越えに関して重要なことは以下の通りです。
- 旅程とトルクメニスタンの招聘状は、紙で印刷して持っていく
- 荷物は軽めにする(可能ならスーツケースでない方が便利かも)
- 現地のガイドと自力でコンタクトを取れる手段を用意しておく
- 現地通貨で少額紙幣を用意しておく(バス代の支払いのため)
- 分からないことは周りの人に聞いて解決する
- 順番を無視する人がいても押し負けない
また、今回の記事以外にもウズベキスタン・トルクメニスタン旅行に役立つ記事を書いています。記事の下にある関連記事もよければご参考にしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。むいむい~
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