みなさん、こんにちは。いもむし・むいむいです。
今回はウズベキスタン-トルクメニスタン間の陸路での国境越えについてご紹介します。
南北に隣接しているウズベキスタンとトルクメニスタンは、互いに陸路で行き来することが可能です。
ウズベキスタンとトルクメニスタンの両方を旅行される際の参考になれば幸いです。
ウズベキスタン-トルクメニスタン間の国境
ウズベキスタン-トルクメニスタン間の国境は以下の通りです。(いずれもトルクメニスタン側の地名の記載)
- ダショグズ(タシャウズ)
- ファラップ
- クフナウルゲンチ
今回はダショグズ経由とファラップ経由の国境越えについてご紹介させていただきます。
ヒヴァ→ダショグズ(ウズベキスタン→トルクメニスタン)
ウズベキスタンのヒヴァで1泊した後、1時間程度車に乗ってウズベキスタン側の国境に行きました。
出入国の流れは以下の通りです。
ウズベキスタン側の出国手続き
まず、ウズベキスタン側の国境の門番にパスポートを見せ、門を入ってすぐの建屋(出入国審査場)で荷物の保安検査を受けます。

パスポートコントロールでパスポートを見せ、出国のスタンプをもらったあと、出入国審査場を出てバスに乗ります。
トルクメニスタン側の入国審査場へ向かう
ウズベキスタン側の出入国審査場からトルクメニスタン側の出入国審査場まではバスが出ています。
乗り場はウズベキスタン側の出入国審査場を出てすぐのところです。
バスの前に立っていたトルクメニスタン側の係員に、パスポートとトルクメニスタンの招聘状を見せて、バスに乗り込みます。

むいむい
トルクメニスタンの招聘状は日本出国前にツアー会社が手配してくれるケースが多いと思います。
このバスは定時運行ではないようで、バスが満車になったくらいのタイミングで乗車料を払い、出発するという流れでした。
タイミングが悪ければ待たされる可能性があります。

料金は5000ウズベキスタン-スムで、トルクメニスタン-マナトでの支払いも可能でした。
乗車時間は5分くらいでした。
税関申告書の記入
バスはトルクメニスタン側の出入国審査場の前まで行ってくれます。
トルクメニスタン側の出入国審査場に入ったら、税関申告書を書きます。
税関申告書はトルクメン語で書かれていました。基本的にはトルクメニスタン側の出入国審査場でガイドと合流できると思われますので、ガイドのサポートを受けながら税関申告書を記入します。
ガイドと合流できなかった場合は他のツアー客のガイドや、周りの方に聞きながら内容を埋めることになります。
ビザの入手
税関申告書が書けたら、パスポートコントロールにパスポートと入国審査の書類を提出し、書類をもらいます。
その書類を、BANKと書かれた窓口に持って行き、VISA代80ドルを支払います。
再度パスポートコントロールに戻って、BANKでもらった書類とパスポートを提出し、パスポートにVISAを貼ってもらいます。
入国審査
VISAを入手できたら、コロナの検査を受けます。
両鼻の奥を綿棒で拭われる検査ですが、日本ではコロナが第5類になって久しい2024年秋でも、トルクメニスタンではコロナの検査が実施されていました。
荷物の保安検査および、手荷物のリュックサックの中身を係員に見せて出入国審査場を出ます。
トルクメニスタン側の国境の門番にパスポートを見せ、門を出たらトルクメニスタン入国完了です。
ファラップ→ブハラ(トルクメニスタン→ウズベキスタン)
トルクメナバード空港から30分程度車で走り、トルクメニスタン側の国境(ファラップ)に行きました。
出入国の流れは以下の通りです。
トルクメニスタン側の出国手続き
まず、トルクメニスタン国境の門番にパスポートを見せ、バスに乗ります。
バスはヒヴァ→ダショグズのバスと同じようなバスで、料金は5トルクメニスタン-マナト、スムでの支払いは不可でした。
乗車時間は5分くらいでした。
バスはトルクメニスタンの出入国審査場の前まで行ってくれますので、バスを降りて出入国審査場に入ります。
トルクメニスタン入国の時と同じく、税関申告書を書き、手荷物の保安検査を受けます。
出国時は、カバンの中身までは見られませんでした。
パスポートコントロールにパスポートと税関申告書を提出し、出国スタンプをもらったら、出国手続き完了です。
ウズベキスタン側の出入国審査場へ向かう
トルクメニスタン側の出入国審査場を出てすぐのところからバスが出ています。
そこからバスを2つ乗り継いでウズベキスタン側の出入国審査場に向かいます。
- 1つ目のバス
- ヒヴァ→ダショグズのバスと同じようなバス
- スーツケースの車輪が転がらないくらい舗装状態が悪い道を走る
- 料金は5トルクメニスタン-マナト、スムでの支払いは不可
- 乗車時間は5分くらい
- 2つ目のバス
- ヒヴァ→ダショグズのバスの後ろに木製のリヤカーのようなものが付いており、そこにスーツケースを積んで運ぶ仕様
- スーツケースを引いて歩くこともできそうな舗装された道を走る
- 料金は10トルクメニスタン-マナト、スムでの支払いは不可
- 乗車時間は5分くらい
ヒヴァ→ダショグズと同様、バスは不定期で運行されていますので、タイミングによっては30分くらいバスを待つこともあります。
バスを待つのが嫌な場合、歩いて次のバスを捕まえるor国境に向かう手もありますが、特に1つ目のバスの路線は道が舗装されておらず、スーツケースの車輪が転がらないくらい道が悪かったです。
ウズベキスタン側の入国審査

ウズベキスタン側のパスポートコントロールで入国のスタンプをもらい、手荷物の保安検査を受けます。
保安検査は、税関申告するものを持っていなくても検査を受ける必要があります。
舗装された道を5分程度歩き、ウズベキスタン側の国境の門番にパスポートを見せ、門を出たら、ウズベキスタン入国完了です。
ウズベキスタンに入国してからは、車で1時間半くらいでブハラに着きました。
国境越えにかかる時間
ヒヴァ→ダショグズについては、1時間ちょっとでトルクメニスタン側の国境の門を出られました。
早い時間だったせいか、出入国審査が混んでいなかったので、比較的短時間で手続きを終えられたと思います。
ファラップ→ブハラについては、ウズベキスタン側の国境の門を出るのに3時間くらいかかりました。
ファラップからの国境越えに3時間かかった主な要因は以下の通りです。
- バスの待ち時間
- トルクメニスタン側の出入国審査場を出てから1つ目のバスが来るのに30分くらい、2つ目のバスの出発に15分くらいかかった。
- ウズベキスタン側の国境が開くのを待つ時間
- ウズベキスタン→トルクメニスタンの国境は開いていたのに、なぜかトルクメニスタン→ウズベキスタンが閉鎖されていた。国境が開くのに30分くらい待った。
タイミングが悪いと、国境越えにかなりの時間がかかることを覚悟ください。
トルクメニスタンの入国に関する注意事項
必要書類は印刷して持って行く
出入国の際は、旅程や招聘状などを提示する機会が多かったですので、デジタルの時代といえど、旅程や招聘状を印刷したものを必ず持っていきましょう。
また、税関申告書は日本で印刷して記入しておいたうえで、旅行に持って行くのがおすすめです。
私がトルクメニスタンに入国したときは、トルクメニスタンの出入国審査場でガイドと合流できませんでした。
そのため、他のツアー客のガイドに入国手続きを助けてもらい、私のガイドともコンタクトを取ってくれました。税関申告書については、こちらから見せた旅程を基に代筆してもらいました。
トルクメニスタン出国の際もガイドが同行していませんでしたので、税関申告書は地元の方が書いたものを見せてもらいながら、分からないところは尋ねつつ記入しました。
教えてもらうときも、運が良ければ英語が通じるかもしれませんが、場合によってはロシア語やジェスチャーかもしれません。
私は片言のロシア語とジェスチャーで記入方法を教えてもらいました。
バス代を残しておく
ウズベキスタン側、トルクメニスタン側に関わらず、国境は広いですので、バスに乗る機会が多いです。そして1回バスに乗るごとに料金が発生します。
特に、トルクメニスタンからウズベキスタンに行く場合は、バスに乗る回数が多い上、ウズベキスタン-スムが使えません。
観光でトルクメニスタン-マナトを使い切らず、トルクメニスタン-マナトを小額紙幣で残しておくことをおすすめします。
周りに押し負けない
ファラップ→ブハラにおいて顕著でしたが、バスの乗り込みやウズベキスタン側のパスポートコントロールは列に並んだりすることなく、我先に進もうとする人が多かったです。
どうやら、トルクメニスタンでは日本のように整列して待つという文化が希薄なように見受けられました。
居合わせる人によって様子は違うかもしれませんが、国境を越えるにあたっては周りに押し負けない強さも大事です。
最後に
ここまでウズベキスタン-トルクメニスタン間の陸路での国境越えについてご紹介しました。
国境越えに関して重要なことは以下の通りです。
- 旅程とトルクメニスタンの招聘状は、紙で印刷して持っていく
- 税関申告書の記入例を印刷して持って行く
- 荷物は軽めにする
- 可能ならスーツケースでない方が便利かも
- バス代(現地通貨の少額紙幣)を用意しておく
- 分からないことは周りの人に聞いて解決する
- 順番を無視する人がいても押し負けない
- 可能なら、現地のガイドと自力でコンタクトを取れる手段を用意しておく
ウズベキスタンとトルクメニスタンについては、他にも参考になる記事を書いています。
ウズベキスタンの記事一覧とトルクメニスタンの記事一覧もぜひご参照ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。むいむい~
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