英ロイヤルオペラハウスのバックステージツアーの行き方

英ロイヤルオペラハウスのバックステージツアーの行き方 イギリス

みなさん、こんにちは。いもむし・むいむいです。今回はイギリスのロイヤルオペラハウスのバックステージツアー(BEHIND THE SCENES TOUR)についてご紹介します。バレエ、オペラファンの方は必見のツアーです。

英ロイヤルオペラハウスとは

イギリスのロイヤルオペラハウスは世界的に有名な歌劇場で、ロンドンのCovent Gardenにあります。

バレエに関しては、吉田都さんや熊川哲也さんが所属していたことでも知られ、現在に至るまで多くの日本人ダンサーが活躍されています。

予約方法

ロイヤルオペラハウスのバックステージツアー(BEHIND THE SCENES TOUR)は事前予約制です。予約方法は公演のチケットの予約方法と同じです。詳しくはこちらのブログ記事をご参照ください。

ツアーは約75分間です。予約したらメールでQRコードの付いたチケットが送られてきます。当日はこちらのチケットを用意します。

また、このチケットをレジで見せると、ツアー当日のロイヤルオペラハウス内のショップ、レストランの購入金額が10%オフになります。公式グッズを買ったりレストランやカフェテリアでお食事をされる際はチケットの提示を忘れないようにしてください。

その他、ツアーに関する詳しい情報は公式サイトをご参照ください。

ツアー当日

ロイヤルオペラハウスに入る際は、入口の係員による簡単な荷物チェックがあります。

カバンの口を開けて軽く見せるだけでOKなことが多いですが、まれに厳密な検査を受けることもあるようです。私は2回ロイヤルオペラハウスに行きましたが、いずれもカバンの口を開けて中身を見せる程度のチェックでした。

ツアーの集合場所はクロークの前(1階カフェテリアのレジに向かって右横)です。時間になるとガイドさんがいらっしゃり、簡単な挨拶の後、クロークに大きい荷物を預ける&ヘッドセットが配布されます。私が参加した回では、10名くらいの方が参加しており、日本人は私一人だけでした。

ガイドさんの説明はすべて英語ですが、はっきり話してくださりましたので、聞き取りやすかったです。

ツアーは基本的に撮影禁止の区域が多いですが、一部写真撮影が可能なエリアもありました

ツアーの内容

※以下ツアーのネタバレを含みます。ネタバレを見たくない方は「最後に」までお飛びください。

まずレストランのあるエリアを案内されました。このエリアは昔はマーケットとして使われており、劇場のある建屋よりも後に建設されたそうです。そこはかとなく今のコヴェントガーデンのマーケットと似た雰囲気の建物でした。

この日は2023-2024年シーズンの初日で、夜にオペラの公演が予定されていたため、それに向けた準備中でした。

英ロイヤルオペラハウスのバックステージツアーの行き方
ロイヤルオペラハウスのレストラン

レストランを上から見た光景です。ガラスにはロイヤル・バレエを代表するプリマ・バレリーナMargot Fonteynの肖像画があしらわれていました。ガラスの横にはMargot Fonteynを紹介するパネルもありました。

英ロイヤルオペラハウスのバックステージツアーの行き方
ロイヤル・バレエを代表するプリマ・バレリーナMargot Fonteyn

次に劇場のある建屋に入っていきます。壁には昔の公演ポスターがずらっと貼られていました。眠れる森の美女やロミオとジュリエットなど色々な公演のポスターがあります。

英ロイヤルオペラハウスのバックステージツアーの行き方
ロイヤルオペラハウスの公演ポスター

劇場入口の前でバレエの衣装に関する説明を受けます。眠りの森の美女の勇気の精とサファイヤの衣装を見せてもらいました。どの衣装も装飾が凝っていてきれいでした。

また、チュチュを持つのは初めてではないですが、想像していたよりも重いのに驚きました。チュチュの層は7,8層くらいあり、布と装飾の多さが重さの理由かなと思いました。

たまたまツアーの参加者の中にバレエの衣装を作られている方がいたのですが、チュチュが7,8層あるというのは多い方なのだそうです。

英ロイヤルオペラハウスのバックステージツアーの行き方
眠りの森の美女 サファイヤの衣装
英ロイヤルオペラハウスのバックステージツアーの行き方
2004年の眠りの森の美女 サファイヤの衣装です。
誰用のものかが書かれたワッペンが衣装の裏に縫い付けられています。
英ロイヤルオペラハウスのバックステージツアーの行き方
眠りの森の美女 勇気の精の衣装
英ロイヤルオペラハウスのバックステージツアーの行き方
2003年の眠りの森の美女 勇気の精の衣装です。
こちらも誰用のものかが書かれたワッペンが衣装の裏に縫い付けられています。

ここからは、撮影禁止エリアの見学が続きます。

客席(Amphitheatreの1列目)から舞台の準備の光景を見学しました。その日の夜にオペラの演目(ラインの黄金)が予定されていたため、場面の1つで使用される大道具(倒木みたいなもの)が舞台に置かれており、照明チェックの最中でした。

次に関係者のみ入れるエリアに入り、入ってすぐのところにオーケストラの方を含む出演者が使えるCanteenがありました。

一番楽しみにしていたところですが、バレエのレッスン室をガラス越しに見学させていただきました。元プリンシパルダンサーで今はコーチをされているEdward Watsonがダンテ・プロジェクトという演目のコーチをしていて、2名の男性ダンサーが振付家から振り移しをされているところでした。

同じ場所でバレエで使うシューズを見せてもらいました。メルレのクロエとフリードのポワント、「リーズの結婚」の木靴の踊りで使われている木靴を見せてもらいました。

木靴は本当に木でできているようでずっしり重かったです。また、レッスン室のすぐ近くにポワントなどのストックが置かれているスペースがありました。ダンサーに支給されるポワントのメーカーに縛りがあるのかどうかは不明でした。

同じくレッスン室の近くにスクリーンがあり、その日のリハーサル予定が書かれていました。ドン・キホーテの公演が控えていたこともあり、ダンテ・プロジェクトのリハーサル以外はドン・キホーテ一色でした。

ダンサーの1日のスケジュールとしては朝にレッスンをして、何グループかに分かれてリハーサルがあるようです。バレエエリアの見学中、何名かのバレエダンサーの方とすれ違いました。運が良ければ有名ダンサーに会えるかもしれません

次に大道具が格納されるスペースと、照明など舞台に使う道具がしまわれている倉庫を見学しました。大道具が格納されるスペースは想像していたよりも小さく、パズルのようにスペースをやりくりしているように見受けられました。

途中2,3回くらい「○○係の方スタンバイしてください」という内容の放送が流れており、回を追うごとに切羽詰まった放送に変わっていったのが少し面白かったです。

衣装が格納されている部屋も見学しました。パッと見た感じだとマノンの衣装があるのを確認し、他にも沢山衣装が掛けられていました。正直もっと詳しく見たかった場所の1つです。

使い終わった衣装はオゾンが出る装置に入れてきれいにしてから、ウェールズにある倉庫に戻されるそうです。くるみ割り人形で使う衣装は公演が連日続くことから、今回見学した劇場の衣装室に置きっぱなしのこともあるようです。

衣装の制作に関する情報(布の種類やデザインについて)が書かれた分厚いファイルが10冊くらい置かれていて、古い時代に作られた衣装であっても修理に対応できるようにされていました。

最後に

ここまで、ロイヤルオペラハウスのバックステージツアー(BEHIND THE SCENES TOUR)についてご紹介しました。

撮影禁止エリアが多いですので、是非実際にツアーにご参加いただき、ご自身の目で舞台の裏側を見ていただきたく思います。(ツアー内容は日によって異なる可能性があります)

最後までお読みいただきありがとうございました。むいむい~

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